日記の題材として、授業や学校のイベントを提示する

日記を、宿題として課したことがある先生ならわかると思いますが、すぐに「書くことが見つからない」という声が子供からあがってきます。

これは、日記というのは、文章スキルだけで書くことができるのではなく、書くことを見つけたり、生み出したりする「取材」や「着想」「発想」のスキルも必要だからです。

昭和において、「生活綴方」教育なるものが行われ、子供が自分の「現実」の生活と向き合い、その生活において感じたり、考えたりしたことを書かせていました。

しかし、そもそも毎日の生活は、ワンパターンに流れていきます。同じような毎日なのです。

ですから、その毎日の生活から日記の題材を見つけてくるのは、かなり難しいのです。
それが「書くことが見つからない」の正体だと思います。

私は、この「書くことが見つからない」状態の中、日記を子供に課すのだったら、かなり意図的に子供に書くことを提示していくのが、教師の役割りだと考えています。

その日記の題材が、昨日示した授業日記なのです。

子供は、授業のこと、学校のイベントのことを書くのは、好きですよ。… 続きを読む

「列挙」の作文の応用

昨日、若い先生へのコーチングの際に、「列挙」の作文技術について情報提供したという話題を取り上げ、「列挙」の型を示し、それを「見たこと作文」で教えていくということを提示しました。

例えば、

かんジュースを見て次の事に気づきました。
一つ目は、かんにふたがついています。
二つ目は、かんの前に動物の絵がかいてあります。
三つ目は、かんのふたの近くに点字がついています。

となります。
こんな作文が、「見たこと作文」の基本形となります。

この「見たこと作文」はそれ自体で楽しいのですが、それでも、重要なのは、この「列挙」の作文の応用なのです。

私が、よく書かせていたのは、「授業日記」です。… 続きを読む

「列挙」を教える「見たこと作文」

昨日、若い先生へのコーチングの際に、「列挙」の作文技術について情報提供したという話題を取り上げ、「列挙」の型を示しました。

この「列挙」の最もやさしい型は、

一つ目は〜
二つ目は〜
三つ目は〜

ですね。

さて、この型を、どう教えていくかです。

いろいろなアプローチがあると思います。
例えば、「ねこはかわいい」という論題に対して、理由を三つあげさせるやり方もあると思います。

でも、低学年にもやさしいアプローチなら、「見たこと作文」があります。… 続きを読む