小中高生の自殺の原因のトップは「学業不振」

小中高生の自殺の原因のトップは、「いじめ」ではなく、「学業不振」だと伝えました。

これは、中学生・高校生に多いのですが、勉強ができないことで自殺を選ぶという事実は、私にとって、けっこうショッキングなことでした。

確かに、勉強がわからないと、学校では自尊心を削られていきます。
その子もがんばっているだろうし、教える側の先生もがんばっているのに、なかなか学力が向上しないのです。

でも、学校というところは勉強だけを行うところではありません。
勉強以外で、自分の心を保つことができることがあります。それは部活かもしれないし、友達関係かもしれないし、学校外の活動やつながりかもしれません。

そもそも、学校で勉強ができなかった人が、社会的に成功しているケースはざらにあります。

だったら、勉強ができなくたってだいじょうぶだというメッセージを、(学校それ自体が、そんなメッセージを送るのは難しいでしょうが)、勉強ができずに悩んでいる子に送ればよいのです。

学校の勉強だけで、その後の人生のすべてが決まるわけではありません。

そんなメッセージを届けられれば、勉強が苦手な子も、自殺まで考えなくなると思うのです。… 続きを読む

小中高生の自殺の原因で「いじめ」は多くない

2003年から2022年の約20年の間に、

2003年の小中高生の自殺者数 318人
2022年の小中高生の自殺者数 514人

と、小中高生は「+60%」も増えているのです。

この状況をなんとかしなくてはなりません。
そのためには、まず、この自殺の内実を探る必要があります。

皆さんは、小中高生の自殺の原因は何だと考えますか。

おそらく、「いじめ」が多くの原因だと考えたのではないですか。… 続きを読む

だけど、子供の自殺は増えている

昨日は、日本における自殺者数が大幅に減っていることについて取り上げました。

2003年の自殺者数 34000人
2022年の自殺者数 22000人

です。
約1/3も減少したのです。

ところが、小中高生の自殺はどうなっているかというと、全体としては減っている中で、逆に増えているのです。

2003年の小中高生の自殺者数 318人… 続きを読む