クールダウンのやり方を教え、練習する

気持ちが暴走してパニックになってしまうと、怒り狂ったり、泣きじゃくったり、固まったりします。
大人だったら、自分の気持ちをやり過ごす、ストレス発散をする等の方法を知っているのですが、子供はそんなことはなかできません。 だからこそ、クールダウンのやり方を教え、練習しておくのです。

ただし、クールダウンのやり方を教える、練習するという発想は、私には全くありませんでした。
しかし、私の教育サークルで開催している特別支援対応講座の講師である小野隆行先生に「クールダウンのやり方を教える、練習する」ことを示唆してもらったのです。

1年生に、クールダウンのやり方を教え、練習しておけば、6年生までずっと子供の心に残ります。
これまでは、パニックになった子に対してのみやっていたのですが、すべての子がこれからパニックになる可能性があると考えて、全員に教えておくことが重要なのです。

友達とけんかしたり、うまくできなかったりして、「僕じゃなーい、あいつが悪い」と怒りで頭がいっぱいになったり、「心配だ、心配だ、心配だ」と考えてとても不安になったり、「いやだあ、困った」と頭の中がいっぱいで体が動かなくなったりします。 それは、心が熱くなりすぎて、パニックになっているのです。

そんなパニックのときは、友達をたたいたり、物を壊したり、大きな声を出したり、泣き出したりするので、心を冷やして、気持ちを元にもどさないといけません。 … 続きを読む

知覚過敏をVRで体験する

ボランティア教育において、アイマスクを使ったり、車椅子に乗ったりする体験をさせることがあります。
この体験は、障害者になる疑似体験です。
これは、子供たちに障害者の人たちの気持ちを少しでも味わわせることによって、障害者の人たちへの支援につなげるわけです。
ところが、現在、VR(仮想現実)を使った、このような疑似体験が生み出されているのです。

その疑似体験する対象は、発達障害の人たちです。
VR(仮想現実)で発達障害の人特有の感じ方を疑似体験し、働きやすい職場づくりに生かしてもらうのです。
VRを制作したのは、認知症体験ができるプログラムなども作る千葉県浦安市の会社「シルバーウッド」です。

発達障害の特性の一つが、光や音に敏感すぎることです。聴覚過敏・視覚過敏といった知覚過敏です。
知覚過敏の場合、周囲はどう見え、どう聞こえているかをVRによって再現してます。

聴覚過敏のVRは、周りに人がいるざわついた空間での面接の場面です。… 続きを読む

壁を向いて置いてある不思議なソファー席

東京に出かけて行って、たまたま、お昼時に立ち寄ったイタリアンのお店。
その店では、3人掛けぐらいのソファーが壁を向いてセッティングされていたのです。
「不思議なソファーだなぁ」と思っていました。

そのお店、他の席はみんなテーブルがあって、向かい合わせの椅子席になっていました。
ソファーではないのです。

そのソファーの場所は、テーブルが壁にピタッとくっついて置いてあり、そのテーブルを使って料理が食べられるようにソファーが、壁を向いて置いてあったのです。

何か訳があるのだろうと、店内を見回すと、月に1回マジックショーを開催すると掲示してあります。

そうか、テーブルマジックをやる場所なのかと思ったのですが、どうも変です。
そんな場所でマジックをやるわけがありません。

店員に恐る恐る、「なぜ、あの場所だけソファーが壁を向いているのですか」と聞いてみると、「小さなお子さんがいるファミリー連れが、そのソファー席でご飯を食べるんです。周りに迷惑がかかりませんから。」とのこと。… 続きを読む