知覚過敏をVRで体験する

ボランティア教育において、アイマスクを使ったり、車椅子に乗ったりする体験をさせることがあります。
この体験は、障害者になる疑似体験です。
これは、子供たちに障害者の人たちの気持ちを少しでも味わわせることによって、障害者の人たちへの支援につなげるわけです。
ところが、現在、VR(仮想現実)を使った、このような疑似体験が生み出されているのです。

その疑似体験する対象は、発達障害の人たちです。
VR(仮想現実)で発達障害の人特有の感じ方を疑似体験し、働きやすい職場づくりに生かしてもらうのです。
VRを制作したのは、認知症体験ができるプログラムなども作る千葉県浦安市の会社「シルバーウッド」です。

発達障害の特性の一つが、光や音に敏感すぎることです。聴覚過敏・視覚過敏といった知覚過敏です。
知覚過敏の場合、周囲はどう見え、どう聞こえているかをVRによって再現してます。

聴覚過敏のVRは、周りに人がいるざわついた空間での面接の場面です。
面接する人の声に集中しようとするのですが、周囲の人の声が邪魔をして全く理解できません。

視覚過敏のVRは車の後部座席に座っている場面です。
真っ暗なトンネルを出た瞬間には、風景が真っ白になって、車と歩行者さえ見分けにくい状態になりました。
目の前に砂嵐のような光の粒が突然現れることもあります。

もうびっくりする体験です。

そのような体験は、VRでした体験できないことだと思うので、もっともっと広まってほしいです。

中日新聞
https://www.chunichi.co.jp/article/living/life/CK2019060302000001.html

シルバーウッド
http://www.silverwood.co.jp/news/details_171.html