歯科医院で、かつての教え子の保護者と出会う

学校の先生をやっていると、突然、子どもや保護者に出くわすことがあります。 勤務校が自宅から遠いとあまりないのですが、勤務校が近いと、その可能性が高くなりますね。
私は最後の勤務校が、自宅の隣の学区にあったものですから、けっこう子どもや保護者に出会ったものでした。
ですが、もうその勤務校を離れて8年になりますので、会うこともぱったりなくなりました。
それが、いつも行っている歯科医院に、母の義歯の治療で行ったところ、かつての教え子の保護者に会ったのでした。 彼女は、歯科医院の助手として勤務していました。
いやいや、戸惑いました。
もちろん、そんなときは、
「がんばってますか?」 「そうですか。よかったですねぇ」
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うちの子だけ給食にうずらの卵が入っていなかった

今日は、シリーズテーマの「話の聞かせ方」から離れた話題です。
「うちの子だけ給食にうずらの卵が入っていなかった。どうしてくれるの!?」
これは、静岡県内の現役教師が実際に受けた保護者からの「クレーム」の一部だそうです。 いやはや、食べ物の恨みはおそろしい!
でも、このような「不公平感」はつきものだと思っていた方がよいです。 給食を仕切るとは、このような「不公平感」にも対処するということなのです。
なぜかわかりませんが、(横浜市の)子どもたちが、給食において「入っていた・入っていない」と猛然と?意識するのが、
・うずらの卵
・白玉だんご
です。
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「話を聞かせる力をつける」「1回しか言わない」は使わない方がよい

昨日、「先生は1回しか言わないよ」という、子どもの聞き方のトレーニング・練習としての手だてを取り上げました。
私も、20代、30代の頃に、時折、思い出したようにやっていました。
しかし、ADHDの子どもがワーキングメモリーが小さいことを知ってから、「先生は1回しか言わないよ」を使うのをやめました。
トレーニングしても、急にワーキングメモリーが大きくなることはないからです。 「できないことを、できるようになれ」というのは酷です。
わかりやすく例えてみれば、「近視の人に、もっと努力してよく見なさい」と指導しているようなものなのです。
発達障害の子どもへの指導の基本は、学習より先に環境を整えることです。
ですから、このように聞き方が苦手な子どもの場合は、
明瞭な発声で
短く言う
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