18:00過ぎても、まだ仕事をしているのを実習で目撃したら

昨日、教育実習に行ったのに教職を希望しなかった学生の多くが、休日出勤や長時間労働のイメージがあるからという理由をもっていたことを取り上げました。
これは、想像してみると、よくわかると思います。
だって、勤務時間として、 8:30くらいから17:00くらいが規定されていて、普通の職場だったら、まあ1時間くらいの残業があっても、18:00には退勤できると思うじゃないですか。
それが、18:00すぎても、多くの職員が職場に残っているのを教育実習で知ってしまったら、これは違うなと思っても無理ないと思うのです。
おまけに、残っているのが若い人だけでなく、ベテランの先生もいたら、これはずっとこんな生活が続くのかなと思うでしょう。
いや、若い先生が18:00以降もたくさん残っていたら、自分も残るだろうという未来が見えて、それは自分が望む仕事の姿ではないと思う人が出てくると思います。
ということは、とにかく18:00にはほとんどの先生がいなくなる職場でなければ、教職は忌避されるということなのです。
私達は、とかく遅くまで職場にいることを当たり前だと思い、仕方がないと思っているふしがあります。
しかし、それは、教職に就く人をどんどん減らすことにつながっていくことなのです。
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教職に就かないのは、待遇よりも自分の時間を削られることへの不安が大きい

最近、教職に就く人が減っています。年度当初に、すでに人員不足であるのが、現在の学校のほとんどなのです。
そんな先生不足を解消することも念頭にあるのだと思うのですが、教職調整額をこれまでの4%から10%に増額することが答申されるというニュースが伝わってきました。
ですが、給与が少ないことが教職に就かない大きな理由かというと、そうでもないのです。
このことは、ある調査からも、わかるのです。
その調査とは、令和3年度に行われた、愛知県総合教育センターの「教職の魅力向上への課題に関する調査研究」です。(報告概要) em-tr271.com/L90494/b581/124861
その中に、教育実習に行ったのに教職を希望しなかった学生に、「あなたが希望を取りやめた理由について,次のことはどの程度当てはまると思いますか。それぞれ一つ選んでください。」と尋ねたアンケートがあります。
以下は、それぞれの項目に、「とてもよく当てはまる」と答えた学生の割合です。
・他にやりたい仕事が見つかったから 42.1%
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家庭訪問中にコンビニのトイレを使ったらクレームが来た

以前、コロナ禍の最中、救急隊がコンビニを使用することに対して、クレームが来るかもしれないことへの恐れから、さいさま市が、こんな文をHPに掲載したことを話題にしました。
「救急隊が医療機関に併設されているコンビニエンスストアや売店を利用して、飲食物などを購入することがあります。 これは救急の連続出場により、救急隊が休憩や食事を摂れていないためです。救急隊は休憩や食事の時間も常に出場体制を整えており、指令があれば食事を中断して出場します。」
公務員への過剰な反応・クレームを恐れたわけです。
これは消防隊員ですが、教員に対しても、同じような過剰な反応・クレームが起こるのです。 ほんと、いやな気持ちになります。
それは、家庭訪問していて、トイレでコンビニを使ったことに対するクレームなのです。 「まいどなニュース」 em-tr271.com/L90494/b581/124851
まるにしさんという教員が、こんなSNSを発信したのです。
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