嫌いなものでも食べさせたほうがよいのか?

NHKの番組で、信州大学医学部の本田秀夫氏が、発達障害に関するQに答えています。

昨日は、動画についてのQ(悩み)でしたが、今日は、「給食」についてです。

それは、多くの保護者、教師が抱くQです。

「食べ物の好き嫌いが激しい。これは、がんばって嫌いなものでも食べさせたほうがよいのか?」

これについて、本田氏は、100%「NO!」と断言しています。
本田氏は、いわゆる偏食に対して、強く指導することは「一切」しない方がよいと言っています。

これは、その子が「味覚過敏」(知覚過敏)で、ある食べ物が食べられない場合があるからです。
もう、おわかりですが、好き嫌いは「わがまま」ではなく、本当に「食べられない」のです。
それを、食べなさいと無理強いすることは、もう「拷問」のようなものだと考えた方がよいです。

このような子にとって必要なことは、まず、安心して食べられることです。無理せず、食べられるものを食べ、食べられないものは残してよいということを、実感することが最優先なのです。… 続きを読む

「動画を見続ける子(6歳)には、どうしたらよいのか?」

NHKで、信州大学医学部の本田秀夫氏に、発達障害に関するいろいろな悩みに答えてもらう番組がありました。
発達障害の対応は「あせらず、ゆっくり」ということをモットーにしている本田氏なので、ローカルな「鈍行列車」に乗って、悩みに答えるという不思議な設定の番組でした。

本田氏の答えには貴重な知見があって、参考になる方も多いと思うので、取り上げます。

まずは、「動画を見続ける子(6歳)には、どうしたらよいのか?」です。
夏休みに入って、こんな子がたくさんいるのではないかと思います。

本田氏は、時間を決めてそこでやめるという約束をするのはやめておいた方がよいと言っています。
それは、動画は、それぞれ長さが違うので、時間で決めるよりも、何本とか、その動画が終わるまでというのが、やめやすいタイミングなのです。

加えて、なるほどと思ったのが、動画を見た後にNO.2のものを用意しておくと本田氏が言っていることです。

NO.2というのは、子供が好きなことで、動画をやめてもだいじょうぶだとわかると、比較的、やめやすくなりますね。

で、NO.2って、例えば何かと考えると、おやつだったり、テレビだったり、マンガだったりするかなと思いました。… 続きを読む

読書感想文は何を書くのか?

今年も夏休みに入り、私が代表を務めるNPOとある図書館と連携して、読書感想文講座と理科実験講座を開催します。

どちらもはりきってやろうと思っていますが、悩ましいのは、読書感想文講座の方です。
それは、読書感想文の方が、子供たちの悩み?が深いからです。

読書感想文における子供たちの悩みは、「読書感想文は何を書くのか」がよくわからないことです。

何を書いてよいかわからないから、「物語のあらすじ」を書くわけです。
ですが、「主人公が誰で何をした」というあらすじを、延々と書いても意味がありません。
読書感想文とは、あらすじを紹介することではないからです。

これまでもたびたび述べてきましたが、読書感想文を

「読書を通した意見文」

と定義しました。… 続きを読む