天理市の保護者対応窓口「ほっとステーション」

奈良県天理市では、4月から保護者対応窓口「ほっとステーション」を設置しました。 em-tr271.com/L90494/b581/126251
この保護者対応窓口「ほっとステーション」は、各学校に保護者対応の専門の担当者を設置したというのではありません。
学校に専門の担当者を置くと、担任、学校が近くにいるため、学校への苦情への対応は、今までと変わらないものになってしまいます。 保護者からの苦情に対して、担任も交えての相談をしたり、対応をしたりで、結局、心が休まることはないわけです。
そうではなくて、保護者からの苦情を、まとめて市の「ほっとステーション」で受けるようにしたのです。 ウェブサイトには、
「これからは現場の先生方ではなく、私たちに直接相談してください」
とあります。
この「ほっとステーション」は、校長(園長)を経験した退職者の相談員と、心理士が苦情・相談に対応する仕組みなのです。
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ウォータースライダーの事故について思うこと

昨日、ウォータースライダーで8歳の子が亡くなった事故の責任を問われて、引率していた公務員(町の職員)が書類送検されたことを取り上げました。
この事故について、私は少々気が重くなると述べました。 今日は、そのことに触れます。
一つは、公務員、この事件の場合は町の職員ですが、教員もふくめて、割が合わないなあという思いが浮かんだのです。
それは、リスクに対して、投じられる人的資源も少なければ、給料等の対価も少ないということです。 給料が少ないことに加えて、人が少ないから、少ない人数であれもこれも面倒を見なくてはならないことになっています。 それなのに、誤解を受けるかもしれませんが、自分ではなく他の人(子供)が引き起こした事故によって、告訴されたのでは、たまったもんじゃないと思ったのです。
慣れた教師だったら、危険な遊び箇所になりそうなところは、野生の勘?でわかります。 こんなスピードが出て衝突したら大変だと、察知するわけです。
そうしたら、「先生が合図するまでスタートしたらいけない」なんてルールを子供たちに提示することもできるし、「いや、この遊びはあぶないからやめておこう」という判断もできます。
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ウォータースライダーでの事故

9月半ばに、8歳の子が亡くなった事故の責任を問われて、引率していた責任者が書類送検されました。
この事故自体は、昨年の8月のことなのですが、島根県のレジャー施設にあるウォータースライダーでの事故です。
サマーキャンプに参加していた8歳の男の子がウォータースライダーで遊んでいました。 ウォータースライダーと言っても、冬はスキー場の坂道にビニールシートを敷き、坂の上から水を流して滑るものです。
ですが、この男の子は、上から滑ってきた別の子にぶつかり、意識不明になって、そのまま亡くなったのです。
このサマーキャンプを引率していたのは、町の職員(公務員)です。 その町の職員と施設の管理者が、管理責任を問われて書類送検されたのです。
管理責任とは、事故を防止するために必要な措置をとることで、それがなされていなかったというわけです。
当時、このウォータースライダー遊びは5人ほどの子が遊んでいたのですが、監督していたのは町の職員1人だったのでした。
この事故の場合、引率していたのは町の職員ですが、こんな引率は、学校なら、ざらにありますね。
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