受験優先の子供が、宿題代行を活用することもある

昨日、夏休みの「宿題代行」に関連して、「宿題は自分の力で行う」という前提が成り立たない、もたない子供がいることを示しました。

それは、「宿題が難しくてできない」「宿題が多すぎてできない」という能力のキャパシティを超えている子供です。

しかし、他の理由で、「宿題は自分の力で行う」という前提を放棄する子供がいるのです。

それは、受験勉強で手一杯で、宿題どころではないという子供です。
まさか、そんな子がいるのかとも思いましたが、「子どもが受験を控えているから、学校の宿題より塾の勉強を優先させたい」という保護者が依頼するとのこと。

そして、この受験優先の子供の場合、依頼はドリルとかではなくて、自由研究や読書感想文なのです。

このような子の場合、学校の成績を落とすわけにはいかないので、ある程度のレベルの自由研究や読書感想文を提出しておきたいという思惑もあるようです。

でも、うーん、なんだか、これって、せこい考えだなあと思ってしまいますが、保護者に手伝ってもらうというのも、自由研究や読書感想文ではなかなかできないでしょうね。 だからこそ、「宿題代行」なるところに依頼するわけです。

それにしても、自由研究や読書感想文は、自分で行う価値のない宿題なのだと思われているんです。… 続きを読む

夏休みの宿題が能力を超えていたら、どうする?

昨日、夏休みの「宿題代行」における文部科学省と出品業者との合意を取り上げました。
これは、文部科学省と出品業者が、

「宿題は自分の力で行う」

という前提に立っているからこそ成り立つ合意です。

ただ、子供の側に、そんな前提が崩れている実情があるのだと思います。

まず、こんな子供がいます。

「宿題が難しくてできない」
「宿題が多すぎてできない」

宿題が、能力のキャパシティを超えているというわけです。

まあ、多すぎるのか、それとも、ずっと手をつけずにいて、たくさんやり残してしまったのか、わかりませんが、実情として、キャパを超えているのです。… 続きを読む

「「宿題代行」への対応について」という、文部科学省と出品業者との合意

来週以降、寒冷地を除いた多くの学校が夏休みを終えて、始業する時期になると思います。

ここで、毎年、この時期になるとWEBで話題になるのが「宿題代行」です。
「宿題代行」については、それを良しとしないという立場で、文部科学省が行っている措置があることを示しておきます。

それは、2018年の「「宿題代行」への対応について」という、出品業者との合意・取り決めです。
(ここでは、「宿題代行」を「子供たちに代わって宿題を行う役務を提供することや,読書感想文や自由研究といった宿題の完成品を売買すること」としています。) 出品業者とは、メルカリ、ヤフオク、ラクマです。

それは、どのような合意かというと、次のような合意なのです。メルカリとの合意です。

「宿題代行への対応について」
https://em-tr271.com/L90494/b300/122161

この度、株式会社メルカリと文部科学省は、宿題代行について、以下の通り合意しました。… 続きを読む