授業時数が多すぎる

この8/28に、中央教育審議会の特別部会は「教師を取り巻く環境整備について緊急的に取り組むべき施策 (提言)」、いわゆる「緊急提言」をまとめました。 https://em-tr271.com/L90494/b300/122211

この「緊急提言」は、これまで改革・改善すべきとしてきた内容がほとんどなのですが、それでも、このように繰り返し提示されることにより、改革・改善の後押しになっていくと思います。

さて、今回、クローズアップされているのは、まず「授業時数」です。
義務教育においては、各学年において各教科の標準時数なるものが定められていて、例えば、小学校6年算数では、年間で175時間なのです。 この各教科の標準授業時数を合計すると、6年生の年間総授業時数は1015時間となります。

しかし、インフルエンザや災害による等の学級閉鎖により授業ができない場合を想定して、若干、多めの教育課程を編成するのが通例なのです。

ただ、若干ではなく、大幅に多めにしている学校があって、それが教職員の負担になっていると「提言」は指摘しています。

「提言」では、
「特に、令和5年度当初において標準授業時数を大幅に上回って(年間 1,086単位時間以上13 )いる教育課程を編成していた学校は、令和6年度以降の教育課程編成において、見直すことを前提に点検を行い、指導体制や教育課程の編成の工夫・改善等により、指導体制に見合った計画とする必要がある。」

と言っています。
これって、70時間オーバーですね。
1日5〜6時間授業として、12〜15日も多く授業をすることになるのです。

誤解を恐れずに言うと、「だらだら多くやればいいってもんじゃないよ」だと思います。