第9回創作漢字コンテストの審査結果

昨年も紹介した「創作漢字」。
その第9回創作漢字コンテストの審査結果が発表されていました。

創作漢字コンテストの趣旨は、以下のように示されています。

100年後まで残る漢字を作ってみませんか。
現代日本の世相や生活、将来へ夢膨らむ漢字一字を創作してください。

今年の最優秀賞2つを見ると、パッと何を言おうとしている漢字なのか、すぐに浮かんできました。

この最優秀賞には、作者の解説がついています。

・私の好きな言葉に「皆違って皆良い」という言葉があります。コンプレックスは周囲と自分を比較するということなので、漢字を考察していて漢字が思いつきました。

・高校の国語教員であるため、漢字には興味があります。また、生徒のことを思い、時には文字通り「心を鬼」にしなければならない場面もあり、その実感を漢字一文宇に託しました。

私にとっては、富国生命優秀賞の「回覧」が親しみがもてました。… 続きを読む

「記念誌的作文指導」を見直しませんか

年末に、東京の村野聡先生と一緒に講座の検討しました。
村野先生は子供たちに、作文の技術を習得させたいと念願している先生です。
ここでは、村野先生が持参した作文指導のレポートを読んで、そうだと得心したので紹介します。

そのレポートには、こう書かれていました。

「教科書には1年間の中で十数時間の大単元が2つ、8時間程度の中単元が1つ程度取り上げられています。
40時間ほどの時間をかけて3つの作文しか書くことができない構成である。
1単元1大作主義であり、「記念誌的作文指導」である。」

私は、この「記念誌的作文指導」という言葉に、大きく相槌を打ちました。
「そうだよなあ、まるで卒業文集みたいに、1つだけみがき上げるように作文を書かせるよなあ。うまいこと言うなあ。」

何度も何度も見直して書き直したり、友達と見合ったりして長い時間をかけて、たった1つの作文を書く。… 続きを読む