どんな人にも、「苦手」なことがあります。
あなたにもあるでしょう。もちろん、私にもあります。
私は、前にも書きましたが、片付けが苦手です。そして、小学校の教科で言うと、音楽が苦手です。
では、なぜ、苦手な音楽に取り組まないのでしょうか?
それは、当たり前ですが、
・うまくいかない
・達成感がない
・嫌な記憶が残る
からです。
逆に、得意なことは、
・うまくいく
・達成感がある
・いい記憶が残る
のです。
私が音楽をやらなくても、何ら支障が生ずるわけではないのですが、子どもの場合はそうはいきません。例えば、漢字を覚えるのが苦手だからといって、やらなかったら支障が生じます。
素養として苦手なのでしょうが、それを学習によって克服させるわけです。先生の出番ですね。
まずやることは、適切な漢字の覚え方を教えることです。体育的な言い方だと、適切なトレーニングのやり方を教えるのです。「適切」というのが重要で、ただハードなトレーニングをやればいいってものじゃないのです。体力をつけると称して校庭を20周走らせたり、ウサギ跳びをさせたりしても、意味がないのといっしょです。
適切な漢字の覚え方をあきらめずに教えていけば、まず、少しだけうまくいくのです。すごくうまくいくのではな
く、少しだけうまくいくのです。
そのことを「達成感」に結びつけるには、漢字が得意なこと比較させてはダメです。そうではなくて、過去の漢字が全く覚えられなかった自分と比較させるのです。そうすれば、少しの達成感が生まれますし、少しいい記憶が残るのです。
先生の役割は、この「少しの達成感」を「大きな達成感」に変え、「少しいい記憶」を「すごくいい記憶」に変える
ことです。そう、たくさん誉めてあげるのです。
苦手なものほど、伸びしろが大きいです。
私も音楽をがんばろうかな。