さかなクンの特性、黒柳徹子さんの特性

有名人で、おそらく発達障害だろうと言われている方がいます。

さかなクンは、自閉症スペクトラム障害
黒柳徹子さんは、注意欠如・多動性障害(ADHD)

お二人は、自分の特性を活かした生き方をしていていると思います。

友だちと話しているときに、自分のことばかり話してしまいます。そして、相手の人にはっきりと「もう終わりにしてください」と言われないと、止まらないことがよくあります。周りの人からは「相手の気持ちが分からない自分勝手でわがままな子」と言われてしまいます。
このような発達障害児は、自閉症スペクトラム障害の子です。

彼らは、1つのことにこだわって、ずっとそれを追求します。それは、ドクター(研究者・博士)タイプでしたね。
彼らは、「社会性」のポイントは低くなりますが、大好きな電車のことになると専門家顔負けの知識をもっていて、友だちに感心されます。

さかなクンは小さな時から、魚好きで知られていました。
中学3年生の頃に学校で飼育していたカブトガニ19個体の人工ふ化に成功するほどの熱の入れようだったそうです。
高校3年生の時に『TVチャンピオン』の『全国魚通選手権』で5連覇を達成しています。
一つの事に集中し、突出した才能を発揮する、さかなクンさんはそのような例だと言われています。

大事な仕事の予定を忘れたり、大切な書類を置き忘れたりすることがよくあります。周囲の人にはあきれられ、「何回言っても忘れてしまう人」と言われてしまいます。
このような発達障害児は、注意欠如・多動性障害(ADHD) の子です。

彼らは、キョロキョロと刺激にすばやく反応します。早く気付き行動することができるのです。それは、ハンタータイプでした。
彼らは、落ち着きがなく、忘れっぽい特性があります。
でも、気配り名人で、困っている人がいればだれよりも早く気づいて手助けすることができます。

黒柳徹子さんの自伝「窓際のトットちゃん」には、こんなエピソードが書かれています。
・蓋の付いている机が珍しく、授業中に100ぺんくらい蓋を開け閉め
・授業中に教室からチンドン屋さんを呼んでしまい、授業にならなくなってしまった
・樹にとまっている鳥に話しかけて授業にならなかった
そんな黒柳徹子さんは、テレビの誕生と同時に女優として活躍を始めます。そして、現在まで継続してレギュラー番組を持っているただ一人のタレントなのです。

さかなクンの場合はお母さん、黒柳徹子さんの場合はトモエ学園の校長先生が、もっている特性を活かしてくれました。
指導者として学ばなくては、発達障害の子を活かすことはできないのです。