激しい運動をした後、バクバクしていた心臓を落ち着かせ、火照っていた筋肉を冷やします。これが「クールダウン」ですね。
でも、体だけでなく、心にもクールダウンが必要なのです。
何か、激しい心の動きがあって、心が火照って自分でも止めることができないことがあります。それを「パニック」と呼んでいます。
この「パニック」をクールダウンさせなければ、正常な判断ができません。
「パニック」になって怒り狂ったり、大声で叫んでいる子に、言い聞かせて説得しようとしても、無理です。正常な判断ができないからです。いわゆる、「聞く耳を持たない」状態です。
そんなとき、最優先すべきは「クールダウン」です。
クールダウンさせて、正常な判断ができるようになったら、言い聞かせたり、説得したりすることが可能となります。そうすれば、自分の行動を振り返らせ、今後の行動をどうするか考えさせることができるのです。
さて、クールダウンさせる場所は、「居心地のよい場所」がいいです。
居心地がよい場所とは、個人差があるでしょうが、一般的に「刺激の少ない場所」です。
視覚の刺激
聴覚の刺激
触覚の刺激(風・空気の移動の刺激もそうです)
嗅覚の刺激
の少ない場所です。
そして、何よりも
人の刺激
の少ない場所です。
家だったら、こんな場所でしょうか。
押し入れ
自分の部屋
お風呂
トイレ
すみっこ
学校だったら、こんな場所だと思います。
空き教室
校舎のすみ
屋上の前の階段の踊り場
そんな場所で、20~30分もクールダウンすれば、パニックになった子もきっと落ち着きます。そうしたら、話ができます。