昨日紹介した「花丸ヴァリエーション」は、子どもを「ほめるアイテム」です。
もちろん、教師が花丸を描きます。
しかし、「ほめるアイテム」としての花丸でなく、 「時間調整のアイテム」として、花丸を考えた人がいます。向山洋一氏です。
この花丸は、子どもが自分で描くのです。
「時間調整のアイテム」としての花丸は、このようなものです。
私には、時間調整をするために花丸を活用するという発想は、まったくなかったので、とても驚いた事を思い出します。
算数の時間、問題を早く解いてしまった子がこの花丸を描いている間に、まだ問題を解き終わっていない子は問題を解いたり、答えを写したりするのです。
こうすることで、さりげなく、それぞれの子が問題を解く終わりの時間をそろえることができます。そうすれば、次の問題にも、そろって取り組むことができるのです。
こんな個人差の埋め方を、私は知らなかったのでした。
さて、
この花丸は、子ども自身が描くので、こんな「物語」?になっているのです。
(うる覚えですが、こんな感じです。)
①花丸を描きます
②葉っぱもあるのです
③植木鉢に咲いてます
④あっ、ちょうちょが飛んできました
⑤お日様も出てきました
考えてみると、この「物語」?になっていることも、「時間調整」に対応しているのです。
それは、花丸を描き始めて、途中で終わったとしても、なんら支障がないということです。
「そこまでにして、次の問題をやります」と先生に言われて途中の花丸だけで終わっても、「イラスト」の花丸としてだいじょぶです。
途中の植木鉢まででも、途中のちょうちょまででもだいじょぶなのです。