おはようございます、渡辺喜男です。
メルマガ以前のブログ時代?の2017/10/06に
『「それ取って」「すぐに」がわからない子がいる』
というタイトルで、発達障害の子への言葉かけに関する記事を書きました。
少し引用します。
例えば、「それ取って」と言えば、私たちは文脈の中で「それ=ホッチキス」であり、テーブルの上にあるホッチキスをとってほしいとわかります。 しかし、発達障害の子は、こんな指示代名詞や主語のない言い回しが苦手なのです。
ですから、できるだけ具体的に言うようにします。
こんな時は「テーブルの上にあるホッチキスをとってください」と言ってみてください。
このように、発達障害の子には「言葉を補い」「言葉を言い換えて」伝えると、ストンと心に落ちていくのです。
それ取って
明日→テーブルの上にあるホッチキスをとってください
という「声かけの変換」がとても重要なのですね。
この記事を書いた後も、webで参考になる記事がないかと探していました。
するとありました。
特別支援級の先生や特別支援に詳しい方々は、すでにご存知だと思われます。
(私の知っている方々の名で「いいね」がありました)
楽々かあさんのアイデア支援ツールと楽々工夫note
https://www.facebook.com/ideatoolsnote
です。
大場美鈴さんという発達障害のお子さんをお持ちのお母さん書かれているサイトです。
お子さんが大きくなり、 WEBで公表すると支障が出てくるようになったとして、現在閉鎖されています。
が、シェアしてよろしいとのことですので、2回に分けて、みなさんにご紹介します。
「声かけ変換表」その1
いい加減にしなさいッ!
→ あと何分で終われそう?(タイマー併用)
ちょっと待って!
→あと◯分(秒)だけ待ってね(具体的数字など)
うるさい!
→声を「これくらい」にしてくれる?(実例)
→ 声をボリューム2にしてくれる(スケール、TVの音等)
走るな!
→歩こうね(やっていいこと)
危ない!
→止まって!(具体的に)
危ないからダメ!
→ お母さん、ケガが心配だなあ(気持ちを伝える)
→もしケガしたら、今日は出かけられないけど、それでも大丈夫?(結果の予測を伝える)
早く支度しなさいッ!
→5分で終われば、あと10分遊べるよ(メリットを伝える)
早くおフロ出なさいッ!
→夕飯はカラアゲだよ(興味のある情報)
あー、もう、だから言ったでしょッ!?
→どうすれば良かったんだっけ?(問いかけ)
何度言ったら分かるのッ!
→どうしたらいいと思う?(具体案を促す)
(こぼしたら)拾って!
→ニンジン逃げた!捕まえてくれる?(興味を引く)
(失敗して)あーあ、もう!!
→ぞうきんで拭けば OKだよ(対処法を伝える)
素晴らしいのは、どのように声かけを変換させたのか示してあることです。