3年生の国語、光村図書の教科書に「気になる記号」と言う教材があります。
この「気になる記号」には、絵(イラスト)だけで表す「絵記号」=「ピクトグラム」というものがあります。
簡単に言うと、「アルミ」とか「紙」とかいう文字を使わずに絵(イラスト)だけで表すものです。
2月26日、日本のトイレの操作パネル記号が国際規格になったという記事が掲載されました。
日本の最新型のトイレの使い方が、外国人客にもわかるように作成されたものです。
もちろん、2020年の東京オリンピックを意識しての作成だと思います。
そもそも、ピクトグラム作成のきっかけは、1964年の東京オリンピックの際に、外国人客にもすぐ分かってもらいたいという方法を考えたことにあります。
そして、その時に作られたトイレのピクトグラムは世界中に広まっているのです。
そうそう、男女のシルエットのピクトグラムです。
これ、当初は白黒のシルエットでした。
しかし、「男性もスカートを履く国がある!」「女性はスラックスも履く!」という異論があって、青と赤の表示で区別されるようになったといいます。
考えてみれば、言葉の通じない国々に行ってトイレに行きたくなったとき、アラビア語やヒンディー語だけでトイレと書かれていたら、とても困ると思います。 冷や汗ものです。
日本の知恵に感謝します。
この3年生の教材「気になる記号」を扱う際、東京オリンピックにちなんだ日本の取り組みにも、触れてもらいたいです。