言葉でほめて、顔でもほめる

「メラビアンの法則」という法則があります。あの「第1印象が大切」「人は見た目は9割」と言われる人の認知の傾向を示したものです。 実験によると「言語情報7%、聴覚情報38%、視覚情報55%」の割合で、参考にする情報を選んでいるのです。

ところが、この「人は見た目で判断をしがちだ。だから、容貌や服装を整えよう」「非言語コミュニケーションが大事だ」というのは、実は「メラビアンの法則」の変形なのです。 このことは、wikipediaの「メラビアンの法則」の項目に書かれています。
wikipedia
http://supervisor-ex.com/L90494/b100/11941

アルバート・メラビアンは、感情や態度について「矛盾したメッセージ」が発せられたときの人の受けとめ方についての実験を行いました。その結果は、影響を受けるのは、話の内容などの言語情報が7%、口調や話の早さなどの聴覚情報が38%、見た目などの視覚情報が55%の割合でした。

ですから、本来は、複数の情報があってそれが矛盾している場合、見た目を重視するということなのです。例えば、好意的な内容を口では言っているのに、顔は嫌悪の表情を浮かべている場合、嫌悪と人は受け取ります。

とすると、この「メラビアンの法則」を活用するときに大切なのは、「視覚情報を重視しよう」ということもありますが、「発信する情報をそろえよう」ということでもあるのです。 「情報に矛盾を生じさせない」ことを心がけるのです。

これって先生にとっては、心しておきべきことだと思います。

こんなこと、よくあります。
子供が悪さをしたので、先生が強烈に怒っています。そして、しばらくして、紅潮した顔でこう言うのです。
「もう、怒っていないから、正直に言いなさ〜い。」
怒ってるって。
子供は、絶対に正直に言いません。

ここで、ありがちで注意すべきなのは、先生がほめているつもりなのに子供はほめられていないと思う事態です。
それは、先生は「すごいね。よくがんばったね。」と言葉を重ねてほめているつもりなのですが、顔がほめていないのです。
ぜひ言葉も顔もほめてください。