防災担当だった頃、大きな台風が近づいてくると、全校児童に気象情報と登校に関するプリントを持ち帰らせるために、急いで通知を準備していました。 横浜市教育委員会では、「大雨警報では原則として通常通りの登校、暴風警報では午前7時の時点で発表継続中の場合は、一斉休校」とガイドラインが示されていたからです。
ここで、このところの台風による災害が立て続けに起こりましたので、一度、まとめておきたいと思います。
まず、注意報や警報というのは「気象庁」が出している気象情報です。
http://supervisor-ex.com/L90494/b100/12541
注意報:大雨、洪水、強風、風雪、大雪、波浪、高潮、雷、融雪、濃霧、乾燥、なだれ、低温、霜、着氷、着雪
警 報:大雨(土砂災害、浸水害)、洪水、暴風、暴風雪、大雪、波浪、高潮
特別警報:大雨(土砂災害、浸水害)、暴風、暴風雪、大雪、波浪、高潮
このうち、平成25年8月30日(金)に運用を開始し「特別警報」については、このように書かれています。
警報の発表基準をはるかに超える大雨や大津波等が予想され、重大な災害の起こるおそれが著しく高まっている場合、「特別警報」を発表し最大級の警戒を呼びかけます。 (中略)
特別警報が発表された場合、お住まいの地域は数十年に一度の、これまでに経験したことのないような、重大な危険が差し迫った異常な状況にあります。
ついで、
この気象庁が出した気象情報に基づいて、市町村自治体が「避難に関する情報」を地域住民に出すことになります。
そのガイドラインは、平成29年1月31日に内閣府が改定した「避難勧告等に関するガイドライン」です。
http://supervisor-ex.com/L90494/b100/22541
避難準備・高齢者等避難開始
避難勧告
避難指示(緊急)
この「高齢者等避難開始」が加わったのは、平成28年台風第10号によって、岩手県岩泉町で、グループホームが被災し、入所者9名が全員亡くなる等、高齢者の被災が相次いだことを受けてのことです。
加えて、
子供の「登下校」に関して、各教育委員会がガイドラインを示しているのです。
横浜市教育委員会は、ざっくり言うと、以下の通り。
http://supervisor-ex.com/L90494/b100/32541
大雨警報・洪水警報:原則として、通常通りの登校とします。
暴風警報・大雪警報・暴風雪警報・特別警報・降灰予報:午前7時の時点で発表継続中の場合は、一斉休校になります。
まとめると、
気象庁の気象情報を元に、各自治体が「避難に関する情報」を出し、その「避難に関する情報の一部」を教育委員会が出していると理解してよいと思います。