「聞き返してきたら、感情を入れないで教えてあげる」
くどいとは思いますが、私自身、ADHDの子の特性を知るまで、全くやっていなかったことなので、反省も込めて、もう少し話題にしていきます。
先生が、
「教科書を出してたら、25ページの3の問題をやりなさい」
と指示を出したとたんに、
「先生、どこやるの?」
と聞き返す子は、わざと指示を聞いていなかったわけではありません。
一生懸命聞いていても、わからないのです。
だからこそ、「障害」なのですね。
しかし、わざとやったわけでもないのに、
「今、言ったばかりじゃないか。」
「しっかり聞きなさい。もっと集中して!」
と注意され、
「何、聞いてるんだ。」
と叱られるのです。
それが、毎日続きます。
「注意」「叱責」「嫌味」・・・が毎日続くのです。
でも、そんな「注意」「叱責」「嫌味」といった指導を続けても、決して治ることはありません。
だって、そういう障害なのですから。
それよりか、
そんな「注意」「叱責」「嫌味」によって、子供の自尊心がどんどん傷ついていくことの方が、もっと悪い影響を及ぼすと思います。
「注意」「叱責」「嫌味」によって、
ADHDの子はやる気を失い、自分はダメな子だと思うようになるのです。
どんどん心が荒れていきます。
「聞き返してきたら、感情を入れないで教えてあげる」
子供が聞き返してきたら、「おっ、待ってました」と思って、当たり前のように、感情を入れないで教えてあげてください。
昨日感情のまま叱ってしまうことがありました。教えてあげればよかったのだと、すぐに反省しました。
このダイアリーに書かれているような情報に常に触れ続けたいと改めて思いました。
言ってすぐ聞き返されたら、ムッとしてしまいます。ですが、感情を入れずに繰り返すのです。感情を入れると、カッとしてしまいがちです。