「指示を一つずつ出す」ことは必須のこと

そもそも、
「教科書を出してたら、25ページの3の問題をやりなさい」
という指示の出し方がよくないのです。

このような指示を出すから、
「先生、どこやるの?」
とADHDの子が聞いてくるようになります。

では、どんな指示を出せばよいのでしょう。

それは、ADHDのようにワーキングメモリーが小さい、例えば1つしかない子に指示を出すときは、

「指示を一つずつ出す」

のです。

こんな感じ。

「教科書を出しなさい」

「25ページを開きます」

「3の問題をやりなさい」

ものすごくシンプルになります。

これは、向山洋一氏が「一時一事の法則」と呼ぶ指示の原則です。

状況としては、誉めることとセットになっている感じなのです。

「教科書を出しなさい」
はい、出せた。はやい。
「25ページを開きます」
もう、できた。
「3の問題をやりなさい」
おお、書いた。

指示を一つずつ出すだけで、聞き返しで引き起こされる叱責はなくなり、逆に、誉めることが多くなるのです。

文部科学省によると、通常の学級における発達障害(LD・ADHD・高機能自閉症等)の可能性のある児童生徒の在籍率は6.5%程度なので、30人のクラスだったら、2人は在籍していることになります。 http://supervisor-ex.com/L90494/b300/13531

ドクターの判定があろうがなかろうが、発達障害の子が在籍していると考えた方がよいのです。

ですから、
このADHDの子達も含めたクラスの子全員を相手に授業する私たちにとって、「指示を一つずつ出す」ことは必須のことなのです。

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