「送信」という言葉は、なぜ「信」という文字を使うのだろう

2019/04/08

ふと、「送信」という言葉は、なぜ「信」という文字を使うのだろうと思いました。
「送信」とは、情報を送る、伝えるという意味なのに、なぜ「信ずる」の「信」を使うのだろう。

調べてみました。
すると、「信」は信ずるという意味だけではなく、元は他の意味だったということがわかりました。

まず、
「言」の成り立ちと意味です。

「言」は象形文字で、「辛抱する」の「辛」「辛い」の下に「口」を描いたものです。
「言」=「辛」+「口」なのです。

「辛・辛い」という字は、刑罰としての入れ墨を彫る鋭い針を意味しています。
その下の「口」は、神への誓いの言葉である祝詞を入れる四角い箱を表しています。

ですから、その二文字をあわせた「言」という漢字は、「約束を守れなければ入れ墨の罰を受けてもかまいません」という神との誓いなのです。

ついで、
「信」の意味です。

にんべんに「言」と書いて「信」です。
にんべん、つまり「人」を添えた「信」という字は、「神に誓いを立て、互いを信じて交わされる約束」のことを示しているのです。

そこから「まこと」という意味のほか、「たより・つかい」といった意味ももつようになったのです。

ですから、送信とは、大切な「約束ごとを送る」ということなのです。

「信」という字が使われている訳がわかり、少し、胸がすっとしました。

【漢字トリビア】「信」の成り立ち物語
http://organization-ex.com/L90494/b300/14881

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