ネルソン・マンデラとラグビーワールドカップ

昨日、南アフリカの国歌について紹介しました。
今日は、南アフリカとラグビーについて、紹介します。

南アフリカは、元ローデシアとともに、黒人差別(アパルトヘイト)が公然と行われていました。(昨日のメルマガでは、南アフリカ=元ローデシアとしていますが、間違いです)

そのアパルトヘイトに対する戦いを進めたため、ネルソン・マンデラ氏は牢獄に収監されました。その後、氏は開放され、1994年に実施された総選挙で、黒人初の大統領に選出されます。

ただ、黒人と白人の融和はなかなか進みません。
ですから、アパルトヘイトの象徴であるラグビーを、ほとんどの黒人は嫌っていました。ラグビーは白人のスポーツだったのです。

しかし、1995年、ラグビーワールドカップの自国開催で、歴史が大きく動くことになります。
南アフリカに「ワン・チーム、ワン・カントリー」のスローガンが駆け巡ったのです。
そして、白人を憎む人々に対し、新大統領のマンデラ氏はは、代表チームの「スプリングボックスを応援してほしい」と熱く語りかけて回りました。

開会式。マンデラ大統領は、代表チームの緑のキャップをかぶってグラウンドに登場し、大歓声を浴びます。… 続きを読む