「ポリぶくろ、1まい、すてた」

毎年行っていた図書館での夏休み読書感想文講座も、コロナウイルス対応の自粛で中止となりました。
それでも、やるつもりで課題図書は買って読んでいました。
もったいない?ので、とりとめなく、まとまりませんが、感想を発信させてもらいます。

「ポリぶくろ、1まい、すてた」 ミランダ・ポール

これは、小学校中学年の課題図書です。

20年前のアフリカ、ポリ袋のリサイクルを始めた女性の話です。

プラスチックは、20世紀最大の発明などと呼ばれたこともありました。
軽く薄く簡単に成形でき、長持ちします。非常に便利なものです。ですから、これだけ世界中に広まったのです。
しかしながら、もうご存知のように、プラスチックは土に帰らないということが、逆に仇になって、環境を破壊しています。

この環境の破壊ということを、心から実感するのが身近な動物についてだと思います。
この本では、自分たちが買っていたヤギが、プラスチックを飲み込んで死んでいきます。非常に痛ましいです。

そんな様子を見ても、多くの人は、この状況を諦めて、なすがままにしていましたが、「わたし」は声をあげます。何とかしよう。

「わたし」は、散乱してゴミになっていたポリ袋を洗い、細く切って糸にします。そして、それを編んで、財布にするのです。
その財布は販売されることによって、仲間を増やし、プラスチックゴミをどんどん減らしていくのです。

何か問題を解決する時は、人に共感・協力してもらって解決していくのだとよくわかります。

挿絵のトーンが何かしらシックで、不思議な感じです。心にじんわりと染み込んできます。