多機能(多目的)トイレの利用者は?

久しぶりに東急東横線に乗ると、日能研の「シカクいアタマをマルくする」が目に飛び込んできました。
私の乗った電車に掲載されていた11月の問題は、ざっくりした問題でした。
こんな問題です。

(問)
通常の個室よりは広い空間を有する多機能(多目的)トイレの設置が広がっています。このトイレの広さと設置されている主な機能の両面から考えて、想定(そうてい)されている利用対象者の具体例を2つあげなさい。 「2020年 渋谷教育学園幕張中学校入試問題」

確かに、駅においても、男子用トイレ・女子用トイレだけでなく、真ん中にこのような多機能(多目的)トイレが設置されていることが多くなりました。

このようなトイレを利用すると、これまでより便利になると考えられるのは、広さの面で車椅子の利用者です。
車椅子を、トイレ内において動かす場合、それなりのスペースが必要です。

もう一つ考えられるのは、介助が必要な利用者です。一人でなく、 二人以上でトイレに入ることが想定されるので、これまた、それなりのスペースが必要です。

以上はスペースの面からですが、手すりやおむつ替えの台なども設置されています。
ですから、足の不自由な方の利用や、 赤ちゃんを連れた人の利用が想定されています。

日能研の回答例では、次のような例があげられていました。
・車いすを使用している人
・おむつを替える乳幼児を連れた人
・人工膀胱や人工肛門を保有する人
・ベビーカーを押している人
・介助者を必要とする高齢者
・キャリーケースを持っている観光客
・ほじょ犬を連れている人
・妊娠している人
・松葉づえを使っている人
・目が不自由でつえを使っている人
・身体の性と心の性が一致しない人

この問題を使って、福祉について、子供達に考えさせる場面をもってもいいなと思いました。

https://www.nichinoken.co.jp/shikakumaru/202011_sh