お楽しみ会の出し物を明るく区切る

まだ、私が先生に成り立てで若かりし頃、担任した子供達にお楽しみ会をやらせました。前の学年でもやっていたというので、やらせてみたわけです。

そのお楽しみ会は、簡単なゲームとグループごとの出し物がメインのメニューでした。
私がびっくりしたのは、そのグループごとの出し物があまりにもつまらなかったことです。

自分達で作ったストーリーの劇を延々と演じていたり、誰も答えられないクイズを延々とやっていたり、内輪受けのギャグで笑い合ったりしていました。

それが、「延々」という言葉にふさわしく、長いのです。
見ている子は、もうやっている子のことは見もしないで、おしゃべりしています。

これは、放置していたらいけないと思いました。
子供のほとんどの出し物はつまらない。

私は、あまり指導をする気はありませんでした。子供がそれなりに創意工夫し、練習も含めて楽しむのがよいと考えていました。

ただ、「時間制限」をしました。例えば、出し物は3分以内というものです。

今どきは、「一発芸」をお楽しみ会の出し物として取り入れるクラスもあるようです。
(一発芸は、やりたい子だけが対象です。)
これに対して、トークライン2020年 12月号において、 黒坂紗樹氏がこんなコメントを言っています。

「しかし、最初の頃はお笑いで観客が笑っていないのに続行、百人一首の得意な子が一人延々と札を取るなど、担任の仕切りのテンポが悪かった。今は教師が褒めて盛り上げ、「はい、ありがとうございました。」と明るく区切っている。」

そう、先生が仕切って、早めに「はい、ありがとうございました。」と区切るのがよいのです。
明るく、断定して言うのがポイントです。