子供達が見るか見ないかという観点で掲示物を減らす

鈴木良幸氏は高校の先生です。その鈴木氏が、教育トークライン2021年2月号のグラビアページにおいて、教室の風景を紹介しています。

極めてシンプル。
不必要な物を置かない。

これが、鈴木氏の教室掲示のコンセプトです。
確かに、言葉通りに必要な物以外、何も掲示物がありません。

なぜ掲示物がないか、鈴木氏はこのように言っています

「教室内の掲示物など、生徒はほとんど見ない。よって、絶対に必要なもの(定期試験の範囲など)以外は掲示する必要がない。」

「そうだよな。読まないよな。」と思います。

振り返って、小学校の教室において、誰も読まないものが掲示されていることが多々ありますよね。
子供が読まないものとしてあげられるのは、「学校だより」「学年だより」「保健だより」・・・です。

これは誰に必要かというと、担任の先生にとって必要なのです。

その理由の1つ目は、備忘録としての掲示物です。
学年だよりがそうだと思います。担任の先生がそれを見て、「明日、身体測定だ」「そろそろ個人面談だ」といったことを知るのです。

理由の2つ目は、「証拠づくり」です。校長先生や・・先生にごちゃごちゃ言われないために、とりあえず掲示しておけばよいというひどく後ろ向きの理由です。

とにかく、子供にとって必要はありません。
唯一必要なのは、給食だよりです。これは子供達が見ます。

このように、子供達が見るか見ないかという観点で掲示物を減らすというのも、教室環境のポイントだとと思います。

鈴木氏の教室環境の考え方に学んでください。
きっとすっきりします。

トークライン2021年2月号
https://www.tiotoss.jp/products/list.php?category_id=29