声をそろえることでクラスがまとまる

「悪くはないけれど、まだクラスがなんとなくまとまっていなくて、物足りない」と感じられる時がありませんか。
コーチングをしていて、そのような悩みを聞きました。

コーチングは相手の心の中から答えを引き出し、気づいてもらうことがメインの役割ですが、時に相手の中に情報がないときがあります。 そのような時は、コーチとして情報を提供しています。
今回の場合もそうでした。

私の経験から得た知見を、相手に示しました。
それは、

「そろえる活動をしていくことで、子供の気持ちが1つになる」

ということです。
その代表的なものが、

「音読」

です。

先生が先に教科書の文を読んで、子供達が同じ文を読むという「連れ読み」において、その子供の声が揃わないことがあります。
これは多くは、4月当初です。
が、他の子の声を意識していない子がいる場合、その子だけ素っ頓狂な感じで他の子から浮いたイントネーションと速さで読んでいることがあるのです。

この場合、指導して他の子の声を意識させないといけません。

先生「夏がいきなり始まったような暑い日です」
子供達「「夏がいきなり始まったような暑い日です」

この時に、ずれている声がしたら、「声をそろえます」と言って、もう一度繰り返して読むのです。
このことを根気よくやっていると、他の子の声を聞いてそろえることができるようになってきます。

すると、不思議?なことに、活動に取り組むときも、子供達が他の子を意識するようになって、クラスがまとまってくるような感じがするのです。

声がそろえることでクラスがまとまります。
ぜひ、根気よく音読をそろえてみてください。