問いに正対するために、答えの文をリライトする

昨日、サークルメンバーのS氏に、社会科教科書のレクチャーをしてもらい、「社会科の教科書は説明文だ。」「説明文なので、問いがある。そして、その問いに対する答えもある。」という話をしました。

ただし、教師にとっても、子供にとってもわかりにくいのが、問いと答えが合っていない(正対していない)ことが多いのです。

例えば、
教科書に「この時間の問い」とあって、

「国土に広がる森林の様子はどのようになっているだろう?」

という問いがあります。

この問いへの答えを、文章から捜すと「日本の国土は豊かな森林でおおわれています。」になります。

しかし、問いと答えが合っていないのです。
ですから、

「正しく書き直しましょう。(リライトする)」

ことが必要なのです。
実際にやってみると、答えは、

「国土に広がる森林は、日本の国土を豊かにおおっています。」

となるのです。

もう一つ例をあげると、
(この時間の問い)

「森林の多い地域では人々が森林とどのように関わりながら暮らしているのだろう?」

(文章の中の答え)

「高知県には森林のめぐみを生かして暮らす人々や森林の大切さを伝えようとする人々がいます。」

(リライトした答え)
「高知県では人々が森林の恵みを活かしたり、森林の大切さを伝えたりしながら暮らしています。」

このように、問いと答えを正対するように、「リライト」という作業を意識していってください。

社会科の教科書を使った学習がよりやりやすくなり、深まっていくと思います。