先日、文部科学省は、「通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査結果(令和4年)について」という長いタイトルの文書を発表しました。 https://em-tr271.com/L90494/b300/119261
これによると、
「通常学級に通う公立小中学校の児童生徒の8・8%に発達障害の可能性がある」
ということです。
8.8%ということは、35人学級なら1クラスに約3人が発達障害の子供だということになりますね。
でも、現場の感覚としたら、約3人というのは、実際より少ないと思われます。もっと、教室には発達障害の子がいるという感覚です。
それでも、10年前の同様な調査よりも2.3%上がっているので、増えてきている、もしくは、見つけられてきていることが、よくわかります。
で、8.8%の内訳もあって、以下のようなのです。
A:学習面で著しい困難を示す 6.5%
B:「不注意」又は「多動性−衝動性」の問題を著しく示す 4.0%
C:「対人関係やこだわり等」の問題を著しく示す 1.7%
いかがでしょうか。
これは、皆さんの教室の実態と合っているでしょうか。
ここで、「著しい」という表現によって、担任の先生が「これは著しくないな」と判断したケースも多々あるとは思うのです。
ですから、そんな「これは発達障害ではない」と判断したケースを含めると、実際には、もっと教室には、発達障害の子がいるのだと考えてよいと思います。