12/20、警察庁から、来年4月から実施される改正道路交通法が発表されました。
そこには、「自転車に乗る際のヘルメット着用を努力義務とする」ことも盛り込まれているのです。
「えっ、子供だけではなくて、大人も?」というつぶやきが聞これてきますが、まさしく「大人も、全員」なのです。
ちなみに、13歳未満の子供については、すでに保護者に着用させる努力義務があるのです。
なぜ、子供だけでなく大人もヘルメットを着用させようとするのでしょうか。
これは、ヘルメットをかぶっていない人が事故にまきこまれた場合、死亡など重篤なことがわかってきたからです。
警察庁のウェブサイトには、「頭部の保護が重要です」という記事が掲載されています。
https://em-tr271.com/L90494/b300/119331
それによると、2017〜2021年に自転車に乗車しての事故で亡くなった方は2145人います。
そのうち、半数以上の58%の人が頭部に致命傷を負っているのです。
もし、ヘルメットをかぶっていれば、助かっていたかもしれません。
また、異なるデータもあって、
致死率、すなわち、自転車に乗車して事故になった死傷者数のうち、死者の割合を示すものです。
この致死率は、ヘルメットを着用していた人は0.26%でした。
一方、ヘルメットの未着用だった人は0.59%と、ほぼ2倍だったのです。
ヘルメットをかぶることで、死亡を減らせるのです。
今回の改正道路交通法では、ヘルメット着用は努力義務で、ヘルメット未着用でも罰則はありません。
しかし、何らかの方法でヘルメットをかぶったらよいと思います。
機会があったら、子供たちに、ヘルメットの必要性について投げかけてみてください。