今日も、信州大学の本田秀夫教授が提示する「発達障害の子の育て方、3つのポイント」です。(「子どもの発達障害」から)
その二つ目です。
それは、
「2 「せめてこれくらい」はNGワード」
ということです。
私たちは、子供にできないこと、苦手なことがあると「せめてこれくらいは、できるようになってほしい」と思います。
これは、上手にできたり、うまくできたりする必要はないけれど、そこそこできてほしいという願いです。
この場合、目指しているのは「平均値のレベル」か「平均値より少し下のレベル」だと思います。
しかし、それだと、昨日学んだ「白に合わせようとする努力を求めている」ことになってしまいます。
そんな「白」を目指すのではなく、グレーであるその子に合ったことを目指していってほしいと本田氏は言うのです。
ただ、この「せめてこのくらいは」を手放すのは難しいですね。
ついつい、「平均値」を頭に浮かべてしまいます。
「せめて、ここまで身につけさせたい」という思いです。
そうではなくて、「この子はこんな特性があるから、これを目指そう」という考え方を、ぜひ思い浮かべてほしいです。