先日、レジリエンスを高めるための手だてとして、だいたい次の5つの方法があると述べました。
・現状や自分の思考や感情を客観的に見つめ、気づく
・自分の感情をコントロールする
・楽観的に考える
・自分の強みを自覚し、発揮する
・他者と強い信頼関係を築き、維持する
この方法は、気質に関係なく「意識的に」できるのです。
ですから、困難な状況に陥った時に、「意識的に」レジリエンスを高め、その困難さに立ち向かうことができるのです。
では、「楽観的に考える」方法において、困難なクラスを担任していた時、私はどのように考えていたのでしょうか。
一つは、「この困難さはずっと続くのか」です。
私は、特性の強烈な子が数多くいて、授業に入るときも入らないときもあり、また、トラブルも多く、総じて規範意識が乏しいクラスを担任したことがあります。 それまでの学年においても、ずっとそんな「荒れた」クラスだったのです。
とっても大変でした。滅入りました。心が折れそうでした。給食の味がしなかったこともありました。
でも、幸い?なことに、学級を担任するのは3月の修了式までです。それ以降は、他の先生にバトンタッチできます。
ですから、この困難さは「永続的な」ものではなく、「一時的」なものなのです。
期限付きだと考えられることによって、我慢も頑張りもできるものです。
「この困難さはずっと続くのか」
もし、今、困難な状況だったら、ちらっと考えてみてください。
期限があることだったら、その期限までのカウントダウンを始めることを勧めます。