吃音の合理的配慮の事例1

菊池良和氏からいただいた、吃音の子への教師用資料には、「合理的配慮の事例」が掲載されています。
もちろん、これらの合理的配慮は、「どうしてほしい」と吃音の子に聞いた上で行われるもので、教師や保護者の判断だけで行うものではありません。

「発話意欲の対策」
・吃音のため、授業中の発表で発表しない、授業参観日で発表しない、友達に話しかけられない児童がいます。先生が気づくだけで、児童は元気になります。

子供は発話を伴う活動ができなくても、先生が理解して見守ってくれているだけで、元気になるものです。
JamboardなどのICTアプリを活用すれば、発話なしで発表できます。どんどん活用すべきです。

「音読・号令」
・2人で声を合わせると、流暢に言えることが多いです 。
・最初だけ、先生が声を合わせて、手伝う方法もあります。

一人で日直の仕事をする仕組みではなく、二人組の仕組みにするわけですね。自然な仕組みです。

「発表」
・笑う児童がいたら、注意します。
・発表が怖いことを、先生が理解するだけで、本人が安心します。

他の子の笑いやからかいに対しては、先生の一言が非常に効果があるので、きちんと全員に向けて説明します。