5/31、文部科学省は、都道府県などに教員採用試験の1次試験を6月に前倒しするよう求めました。
これは、教員採用試験の倍率が低下するなど、教員になる人が減り続けている現状を踏まえたものです。
というのは、民間企業の採用活動は、現状の7月の1次試験よりももっと前に行われていて、教員採用試験も前倒しをすることが、受験者を増やす方策だと考えられたのです。
ですが、この教員採用試験の前倒しに対して、SNS上では、すぐに疑問の声があがりました。
私も、その疑問の声に賛成です。
民間企業の大学生向けの採用活動は、実態として、6月には「内定」が出ていることが多いです。
建前は6月に活動開始とはいえ、実質は「内定」で、就職が決まっていることが多いのです。
とすれば、試験を6月にやっても意味がないですよね。
だって、就職が決まっているのなら、6月に試験があっても7月にあっても変わりません。
だったら、実質があるやり方は、試験を6月に行うのではなく、「採用」を6月にすることです。
結局、教員採用を増やすためには、学校が、業務多忙でなく、余裕や魅力がある職場に変わっていく姿を見せるしかないと思います。