聴覚障害の人のための陸上スタートの仕組み

聴覚障害のある生徒が、一般の陸上の競技会に参加した際、そのスタートはどのようにやっているのだと思いますか。

聴覚障害の生徒は、スターターの「位置について」「よーい」「どん!」という音が聞こえません。
ですから、スターターの方を見て、そのピストルから煙が上がったのを見てスタートを切るようにしているのです。

ただ、このスタート方法だと、地面や正面を向いたスタートではないため、スタートが決定的に遅れます。
だいたい、0.4秒遅れるのだそうです。

これは平等ではないですね。
なんとかならないのか、ということで、スタート位置の足元に、赤・?・緑のライトを設置して、
赤:位置について
?:よーい
緑:どん!
と点灯させる仕組みを開発したというのです。
https://em-tr271.com/L90494/b300/121451

この仕組みはシンプルですね。
それでも、一般の競技会では普及していません。

耳に障害があることと走力とは全く関係のないことなので、陸上競技のような0.01秒を競う競技においては、ぜひこんな仕組みが普及していってほしいと思います。