「脱坊主頭」は駅伝だけでなく高校野球にも

ひと月ほど前、高校駅伝において坊主頭の選手が減っているということを取り上げました。
この「脱坊主頭」「脱丸刈り」は駅伝だけでなく高校野球にも広がっているのです。

6/19、日本高校野球連盟が硬式野球部がある全国の加盟3818校を対象に実施した「高校野球実態調査」アンケートの結果が発表されました。

その中に、「部員の頭髪の取り決め」の項目があって、前回の2018年の調査で76・8%だった丸刈りとの回答が、今回は激減して26・4%に減ったのです。
一方、「(前髪を少し長くするなどした)スポーツ刈りも可」が前回8・9%から14・0%に、「特に取り決めず、長髪も可」は前回14・2%から59・3%に増えたのでした。

そもそも、野球のパフォーマンスに頭髪は関係ないので、丸刈りだろうが長髪だろうがよいわけです。

それを、丸刈りを慣例としてきたことがおかしいので、それが正されてきていることは、よいことだと考えています。
丸刈りや長髪に対する好みとは別に、関係ないことを関連付けること自体が変なのです。

だいたい中学校まで、自分の好みの髪型(丸刈りの子はほとんどいない)だったのが、高校の部活を選ぶ段階で丸刈りにしなくてはいけないなんてなったら、その部活は選ばれなくなりますよね。

丸刈りは野球をする高校生が減っている原因の一つだと思われるのに、まだ丸刈りを強いるのは、自ら墓穴を掘っている感じがします。