「杓子定規にルールを適用」するのではなく

学校がらみのニュースが、日々絶えません。
そんなニュースにおいて、「きまり」関連のニュースだと、だいたい「杓子定規にルールを適用」して不手際が起こっているという話題です。

以下の水着のニュースもそうです。
https://em-tr271.com/L90494/b300/121521

奈良のある小学校の水泳学習で着る水着の独自ルールが保護者に十分周知されず、「違反」した児童約40人がプールに入れなかったとのこと。

この水着の独自ルールは、排水口に巻き込まれる恐れがあるとして、スカートタイプの水着着用を禁止というルールです。
ただ、水泳学習が始まる直前の5月12日に知らせた結果、5月23日と6月13日の授業で準備が間に合わなかった児童はプールに入れなかったのでした。

問題を大きくしたのは、違反の有無を確認するため女性教諭が水着姿を撮影し、男性教諭に送って判断を仰いだやりとりをしたことです。児童がその撮影にショックを受けたのでした。

さて、
プールの水をろ過するための排水溝に引き込まれた事故が、ずいぶん前にありました。
ですから、その排水溝には目の細かい格子状の枠がはめ込まれて、引き込まれることのないようになっています。
そんな強い水流ではないので、スカートタイプの水着でもだいじょうぶだと思います。そもそも、前年度まで許可していてだいじょうぶだったのです。

それでも心配なら、水泳学習の時だけ、循環器自体を止めて水を吸い込まないようにすればよいのです。

前年度まで許可していたものなので、新しいきまりが周知するまで、考えられる手だてを取ればよいだけなのです。

それを「杓子定規」にやろうとするから、傷つく子が出るわけです。
なにがなんでもルール優先ではなく、実態・現実を優先することでルールを構築していくのがよいと思います。