クラスにおける「楽しみの欲求」のすれ違い

ここ数日、選択理論心理学において、自分と相手の基本的欲求の大きさの違いから起こる「すれ違い」を取り上げてきました。

この「すれ違い」は、教室の中でも起こります。
そして、この「すれ違い」が起こることを、担任の先生がわかっていることが重要だと思うのです。

担任の先生の「楽しみの欲求」が大きいとします。
まあ、何かしら楽しいイベントが好きで、クラスでは毎月必ずお楽しみ会をすることにしているような先生です。
そう、授業が意外と早く終わったら、ゲームなんかをする先生です。

だいたいの子供は、この担任の先生のイベント好きを歓迎すると思います。
ですが、ある子たちは、「もう、そんなにはしゃがなくていいよ」と思っているかもしれないのです。
そう、その子たちは「楽しみの欲求」が小さいのです。
先生の楽しみの欲求の入れ物がビールジョッキくらいだとしたら、あまりはしゃがない子たちは湯のみ茶碗くらいの入れ物です。
すぐ楽しみの欲求がいっぱいになって、満足してしまうわけです。

こんな「すれ違い」は逆のことも起こります。
担任の先生の「楽しみの欲求」が小さくて、クラスの子供たちの中に「楽しみの欲求」が大きい子がいた場合です。

その場合は、担任の先生はおとなしくておちついていることが好きなのですが、はしゃぎたい子供たちは物足りなく思うわけですね。

こう考えると、自分の基本的欲求の大きさを知ることが、まずもって重要なのだとわかります。

ぜひ、自分の基本的欲求の強さはどのようになっているのか。
調べてみることを勧めます。

選択理論心理学・基本的欲求のチェックリスト
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