自己評価と自己肯定感の関係

「自己肯定感」をもつためには、他者評価に頼っていてはいけないという考えを、昨日示しました。
他者の言う事に自分の心が左右されてしまったら、それは「依存」や「隷属」といった状態なのです。
それでは、そもそもの「自分」がなくなります。

では、他者の評価ではなく、自分の評価、すなわち自己評価は「自己肯定感」と関係するのでしょうか。

自己評価が高い人は、例えば、自分の仕事ぶりや成し遂げたこと、運動能力や成績、容姿などについて、プライドをもっていると思います。

ただ、この自己評価は、いつも高いとは限りません。自分でコントロールできないこともあるからです。
運動能力は衰えることもありますし、仕事がうまくいかないこともあります。
容姿も年齢とともに落ちていきます。

このように、自己評価を自己肯定感の支えにすることは、移ろいやすい基盤に頼ることになるのです。

他者でも、自分でも、とにかく「評価」に頼っている状態では、心は不安定です。
自己肯定感は、「評価」と離れたところで、存在していると考えた方がよいです。