牧野富太郎が命名した「キンモクセイ」「ハルジオン」

NHKは、現在「らんまん」を朝ドラとして放映中です。
その「らんまん」の主人公・槙野万太郎は、植物学者の牧野富太郎をモデルにしています。
牧野富太郎は、1500種類以上の植物に名前(和名)をつけたのでした。

牧野富太郎が命名した植物で、有名かつ身近なところのものは、「金木犀」(キンモクセイ)があります。
これは、それまで「銀木犀」が一般に知られているものだったところに、新たな亜種として「金木犀」を、牧野富太郎が発見したのです。

もう一つ、牧野富太郎が命名した植物で、有名かつ身近なものに、「ハルジオン」があります。
「ハルジオン」は漢字にすると、「春紫苑」と書きます。
それまで、「紫苑」が一般に知られていて、その「紫苑」は秋に咲く植物だったのです。
それは、これまた新たに「春に咲く紫苑」を牧野富太郎が発見して、「春紫苑」「ハルジオン」と名付けたのでした。

私は、1年生を担任していたときに、子供たちと一緒に身近な草花を見つけに行って、ハルジオンを子供たちに紹介したことがあります。

牧野富太郎は、植物学を大学の中にとどめているのではなく、大衆の中に広めていこうとしていた人です。
そんな牧野富太郎が、「キンモクセイ」「ハルジオン」といった身近な植物の命名者であることを知っておいてほしいです。