英語で社会的な問題・課題について、自分の考えを述べる

昨日に引き続き、令和5年度全国学力・学習状況調査の中3英語の「話すこと」の問題について取り上げます。

大問題2です。

念のため、これは書かれているのではなく、「話されている」ことをお忘れなく。
(これが、なかなか聞き取れないのです。)

Do you buy plastic bags at the store? Or, do you use eco bags?
Look at this picture. There are many plastic bags in the sea. It is a serious problem today.
Now, look at this. I was really surprised to see this because over 25 % of people in Japan buy plastic bags at stores. In New Zealand, stores do not sell plastic bags and we take eco bags.
Some people may say plastic bags are becoming more ecofriendly, but I recommend stores in Japan should stop selling plastic bags. What do you think?

この後、1分間考えて、自分の立場(賛成、反対)を明らかにして、その理由を述べます。

これ、私も含めて、とてつもなく難しいと思います。
実際、私は問題を聞き取れなくて、文字を読んで、設問の意図が理解できました。

これは、瞬時に理由を考えて、英語で話すのは、普段の授業において、それなりの回数の学習を積んでいないとできません。

そのような授業は中学校では、ほとんどされていないと思います。
ですから、正答率が良好0.4%、まあ正当と見なせる3.7%だったのです。

このような問題に答えられる生徒にしていくためには、そのような「授業」をして、生徒に学ばせていかなくてはなりません。
それは、社会的な問題・課題について、英語で自分の考えを述べる学習をする授業です。

これは、そもそも日本語で自分の考えを述べることができた上でのことで、かなりのレベルを求められていると思うのです。

ですが、はるか彼方のレベルかもしれませんが、先生たちには、無理なくこのレベルに達成できるような授業を、積み重ねていってほしいと思っています。

ちなみに、正答例は以下の通り。
・I like your idea. Many people in Japan use plastic bags. We must change our action to protect environment like people in New Zealand.

こんな答えは、なかなか言えるもんじゃないです。