「知的障害」の子に対する合理的配慮

昨日、「自己肯定感」を高めるためには、何よりも「成功体験」が必要だと述べました。
できるようになった・わかるようになったという学力の高まり等の成功体験が必要なのです。

しかし、現在の学校においては、なかなか、その「成功体験」が得られない子がいるわけです。
例えば、それは発達障害の子で、「知的障害」の子です。

この子が、通常級に在籍している場合、該当する学年に合わせた教科の目標設定に向けて、がんばるわけですが、それでも、どうしてもその目標に到達できません。

学習というのは、それぞれの子に合わせた目標設定があってしかるべきです。
それぞれの子に合わせる目標設定をすることで、それぞれの子は、皆「成功体験」を味わうことができるからです。

この「知的障害」の子に対しては、このような「その子に合わせた目標設定をする」ことが合理的配慮となります。
ただ、この「その子に合わせた目標設定をする」ことは、実際の教室では、様々な手続きや配慮が必要です。

しかし、それでも、その子が通常級に在籍する場合だったら、そうしなけば勉強がわからない・できないことばかりで、どんどん自己肯定感を下げていくことになります。 普通の目標の勉強をさせることは、その子を苦しめるだけだと思うのです。