「できないこと」よりも「できること」に着目するために

昨日は、現在の学校においては、なかなか「達成感」や「成功体験」が得られない子がいるので、その根本的な対策として、

「学習の目標設定を低めに設定すること」

を提示しました。

信州大学教授の本田秀夫氏は、こんなことを「学校の中の発達障害」という著書の中で述べているのです。

「私は、 日本には「できる」より「できない」に注目する文化があると思います。
そこにも成績重視の教育が影響しているように感じます。成績を重視していると、目標を低めにして「ここができている」とほめるよりも、目標を高く置いて「ここができていない」と改善点を示すことのほうが多くなりがちです。 そういう教育方針が、できないことに注目する「マイナス思考」を生んでいるのではないかと思うのです。」

確かに、成績を良くすることにアクセントを置いた教育観?であると、「できていない」ことに着目して、弱点を克服するような見方をしがちです。 それでは、なんだか苦しく?なりますね。

それを、成績についてはとりあえず脇に置いておいて、低くても目標をクリアーしたことに着目するようになると、きっと「できた」ことをもっと褒めることになると思います。 そうすると、こちらの方が、なんだか心地よいし、やる気・モチベーションが上がりますね。

ぜひ、いったん目標設定を低めに設定し、みんなが目標をクリアーするようにして、子供が「できないこと」よりも「できること」に着目してほしいです。