自分、そして、人を変えようと思ったら、行動を変えること

昨日、「選択理論心理学」における「全行動」モデルを紹介しました。
全行動とは、以下の4つをまとめた概念モデルです。

・行為 歩く、話すなどの実際の動作
・思考 考える、想像するなどの頭の働き
・感情 喜怒哀楽
・生理反応 発汗、心臓がドキドキするなどの体の動き

この4つは、一体となって動いているのです。

そして、この4つを車の車輪とした例えも紹介しました。

前輪は、行為と思考
後輪は、感情と生理反応

そして、コントロールしやすいのは前輪の行為と思考、コントロールしにくいのは後輪の感情と生理反応です。

例えば、感情が高ぶっているとき、深呼吸しながら散歩することで、感情が落ち着いてきますよね。
これを、感情そのものをコントロールしようとして、「落ち着け、落ち着け」なんて言い聞かせても、感情は落ち着きません。
そうではなくて、コントロールしやすい(操作しやすい)行為を行う(変更する)ことで、他にも影響を与えるわけです。

自分、そして、人を変えようと思ったら、行動を変えることが、まず、手をつけることになります。
これは子供についても当てはまることです。

元気な子供がたくさんいるクラスにしたかったら、元気な挨拶を行う。
ケンカして興奮して話している子供を冷静にさせたかったら、甲高い声ではなく、小さな低い声で話させる。
・・・

そんなことを、ぜひ考えてみてください。