世界のどの国の学校においても、「いじめ」に苦慮しているようです。
フランスもそんな国の1つです。
フランスでは、この9月から、いじめの「厳罰化」の一貫として、校長と自治体首長の判断で、いじめの加害者を強制的に転校させることが可能になりました。
これまでも、いじめの被害者の要請があれば、加害者に転校命令を出せたのですが、今回は、そのような要請がなくても、転校させられるようになったのです。 https://em-tr271.com/L90494/b300/122351
日本では、このようなことが可能なのでしょうか。
公立の小中学校においては、加害者の子を退学処分することが法律上できません。また、転校命令もできません。
ですから、いじめの被害者は、加害者と同じ学校へ引き続き通学することになります。加害者が教室でなく、例えば、校長室等に登校しても、同じ敷地内にいることにはかわりはありません。
結局、おかしなことに、被害者の子が転校することが多いのです。
私は、フランスの強制措置の是非は、9月からのいじめの発生件数等のデータによると考えています。
いじめが減れば抑止効果があったのですし、逆に増えたり変わらなかったら効果はなかったわけです。
それでも、被害者が安心して学校に通えるようになることは確かだと思います。
いじめ対策の可能性の1つとして、このような事例を頭に入れておいてほしいです。