「涼しい顔をする」「忸怩(じくじ)たる思い」とは

今日も、文化庁の令和4年度の「国語に関する世論調査」について、取り上げます。
https://em-tr271.com/L90494/b300/122561

今日は、「「涼しい顔をする」「忸怩(じくじ)たる思い」等の言葉は、どちらの意味だと思うか」です。

まず、「涼しい顔をする」について。
これは、

・(ア)大変な状況でも平気そうにする 61.0%
・(イ)関係があるのに知らんぷりする  22.9%
・(ア)と(イ)の両方 13.5%
・(ア)、(イ)とは、全く別の意味 1.0%
・無回答 1.6%

でした。

ところが、この「涼しい顔をする」の本来の意味は、(イ)の知らんぷりだというのです。

えっえっ。
そうなんですか。知りませんでした。
ピンチの時でも平気な顔をしているのだと、私も思っていたのです。

次に、「忸怩たる思い」について。
これは、

・(ア)残念で、もどかしい思い 52.6%
・(イ)恥じ入るような思い 33.5%
・(ア)と(イ)の両方 8.3%
・(ア)、(イ)とは、全く別の意味 1.9%
・無回答 3.7%

でした。

この「忸怩たる思い」というのは、(イ)恥じ入るような思いなのに、(ア)残念でもどかしい思いだという人の方が多かったのです。

かくいう私も、(ア)残念でもどかしい思いだと思っていたので、これこそ「忸怩たる思い」にかられています。

皆さんは、どのように捉えていたでしょうか。