「保護者の目が届かない状態」にすることに対して、鈍感ではないか

埼玉県の自民党県議団が提示した虐待禁止条例改正案には、

「児童を住居その他の場所に残したまま外出することその他の放置をしてはならない。」

という文言があります。
そして、この文言の具体例としてあげられたのが、次の事例で、かなりの反響?反発が上がっています。

・子供だけで留守番させる
・子供に留守番させて、買い物に行く
・子供だけで公園で遊ばせる
・子供だけでおつかいに行かせる

その点は、よくよく理解できます。
現状では、家庭の事情で、子供だけで留守番させたり、遊ばせたりするしかない家庭があります。
そして、このような条例が施行されたら、非常に困ることは間違いないです。
そんな困ることをカバーする施策を提示しないで、このような条例が施行されるのはまずいです。

ただ、私は、そのような不都合な点を理解しつつも、やはり、子供だけにしておくことは「放置」であり、保護者としての責任を放棄していることではないかとも考えるのです。

日本では、先の事例は「虐待」とは言われませんが、それでも、「保護者の目が届かない状態」にすることに対して、鈍感であると思います。

「保護者の目が届かない状態」では、例えば、車に残されて熱中症で死亡したり、誘拐されたり、事故にまきこまれたりする可能性があります。

まず「子供は守られるべき」なのです。

ですから、このような「保護者の目が届かない状態」を最大限作らないための努力を、もっと保護者はすべきだと考えるのです。

そのようなことを、今回の条例改正案は投げかけているのだと、私は思います。

皆さんは、いかが考えますか。