「応援消費」と「寄付」の違い

先日、日能研の「シカクいアタマをマルくする」の算数の問題を取り上げましたが、今日は社会の問題です。
広尾学園中学校入試問題より
https://em-tr271.com/L90494/b300/122691

これが問題です。

(問)みなさんは「応援消費」という言葉を知っていますか。これは、「物やサービスなどを購入する消費活動を通じて、対象となる人や組織を応援すること」を指しています。 例えば、自分の地元への愛からその地域の名産品を購入することや好きな推(お)しのアイドルのグッズを買うことも応援消費の一つです。
実際に日本で大きな自然災害があった時に、全国の人がその地域の特産物をたくさん購入したこともありましたし、コロナで苦しんでいる飲食店からネットを通じて商品をお取り寄せした、などという話もありました。これらも応援消費にあたります。 また、特定の地域に税を納めて返礼品をもらうことのできる「ふるさと納税制度」もこの応援消費であると言われています。
現在、注目を集める応援消費ですが、困っている人を助けるための手段として「寄付」という行為も昔から行われています。寄付は、「社会のための事業や組織に募金などを通じてお金を渡す仕組み」です。困っている組織や人に、物などを介してではなく直接お金を渡すことができる点で優れた援助の仕組みと言えます。 では、応援消費が寄付と比べて優れているのはどのような点でしょうか。優れている点を2つ、それぞれ理由を含めて解答欄に書きなさい。

へー、私は、「応援消費」なる言葉をこの問題を通して初めて知りました。
もちろん、その行為や概念は承知していて、例えば、東日本大震災の年と次の年、気仙沼に行って海産物のお土産を購入し、豪華昼飯を食べたものです。 また、「かもめの玉子」を取り寄せたりもしました。
今回の処理水問題が起こってからは、福島の海産物を購入しています。

で、問題の答えですが、一つは「応援消費」によって、地元の生産活動を活性化させることができることがあげられますね。

もう一つは?
ここで、うっと詰まったので、日能研の回答例をのぞいてみました。
そこには、

・寄付ではお金自体を渡すのでそれがどのように使われるのかわかりにくいが、応援消費は商品やサービスに出すため、お金が回る対象がはっきりしている点。 ・寄付はお金を渡すだけだが、応援消費は消費することができるため、楽しんで支払うことができる点。
・寄付は使い道を選べないが、応援消費は自分で使い道を決めることができるため、お金を出した側に選択の幅がある点。
・寄付はお金を上げるだけであるが、応援消費は経済活動に払うお金のため、その産業の経済活動が再生する点。

が提示されていました。

そうですね。
寄付は、曖昧なのです。いったい、このお金が誰に渡り、何に使われるのかが不明確なことが多いです。
それが、「応援消費」では、明確です。誰を応援しているのかを選ぶことができるのです。

この問題、小学校の高学年に考えさせるにふさわしいと思います。
ぜひ、機会があったら取り組んでほしいです。