ポップコーンの誤えん・窒息

小さな子供は、何でも口にします。
例えば、知らぬ間にスーパーボールを口にして、それを飲み込んで窒息してなんて事例がけっこうあるのです。

でも、食べ物による窒息も意外なほどあるのです。

今回、日本小児科学会が紹介しているのは、ポップコーンの誤えん・窒息です。

えっ、ポップコーンってネバネバしていないから喉につまりにくいし、そもそもすぐ砕けるから喉につまらないんじゃないの?

そんなことを考えてしまいますが、それでも、こんな事例があるのです。

大型商業施設のゲームセンターに両親とともに訪れた1歳9か月の女の子。
自動販売機で購入したカップに入ったポップコーンを、母親が押すショッピングカートに乗りながら食べていたそうです。
女の子は、容器の底に残っていたポップコーンを食べようとして、容器を傾け、口に一気に流し込みました。
すると、小さな「未破裂コーン」がその中に入っていて、それが気管支に入り込んでしまったのです。

幸いにして、救急搬送された病院で措置されて、無事回復したのですが、やはり、おっかない事故だと思います。

こんな事例を受けて、日本小児科学会では「4歳未満の子どもにはポップコーンを与えないこと」を推奨しているのです。

ぜひ、4歳以上であっても、子供にポップコーンを食べさせる際には、最後に残りがちな「未破裂コーン」を取り除いておきましょう。

それにしても、ポップコーンで窒息なんて、考えただけでも怖くなります。