昨日、石川県教職員組合が発表した、全国学力テストについての実態調査について取り上げました。
https://em-tr271.com/L90494/b300/123001
石川県内の小学校と中学校58校の教員から、全国学力テスト結果の事前対策をしたとの回答があったということなのです。
いつ事前指導を行ったかというと、新小学6年生、新中学3年生になった4月です。
全国学力テストは、「実施日は、毎年4月の第3もしくは第4火曜日とする」とされているので、 今年は4/18でした。
ということは、事前指導を始業式後の2週間で行ったのです。
どんな時間かというと、授業時間や朝学習だということです。
この4月のクラスができてすぐの時期は、とても大切な時期です。
クラスの仕組みづくりや学習の仕方を身につけさせていく時期なのです。
そんな時期に、授業や朝学習の時間を削って、「過去問」をやらせていたというのは、あまりにやりすぎです。
だいたい、国語、算数それぞれ1時間かかります。
もし、この過去問を2年分やったら、問題を解くだけで4時間かかります。
加えて、答え合わせや解説をしたら、もっともっと時間がかかるわけです。
そのことによって授業が削られたら、本末転倒だと言えるでしょう。
この件がもっと明らかになって、フェアに全国学力テストが行われることを望みます。